資格試験の勉強のゴールは試験本番であり、その結果として合格を勝ち取ることです。順調に進めてきた試験勉強もいよいよ終盤となってラストスパートという時にこれだけはやってはいけないということがあります。ここでは、そのやってはいけないことをご説明します。
試験直前にはやってはいけない勉強があります。それは、新しい参考書と問題集を入手してやり始めることです。類似のこととして難しい予想問題集や出題実績がほとんどない箇所、科目の勉強を始めることです。試験が間近になるとこれまでの勉強で合格できるのかという不安も募ってきます。そんな不安な気持ちでインターネットを開くと、こんな勉強が必要だとか、この参考書で合格しましたとか、気になる情報が目に入ってきます。そんな情報に踊らされて新しい参考書を手にしたり、難しい問題にチャレンジしたりしても、今までの勉強の積み重ねが乱され混乱するだけです。難しい問題は当然難しくて解けませんので自信を喪失するだけです。試験間近になって、新たな詰め込みや難問挑戦はもっともやってはいけない勉強なのです。
ある専門学校の調査によると、資格試験に落ちた人は復習などの勉強が足りなかったという理由と並んで、直前に新たな参考書や問題集にチャレンジして混乱してしまったという理由もあります。今まで、続けてきた勉強を信じて、その見直しに時間を充てるべきだったのに、つい不安になって手を広げた結果、勉強のポイントがぼやけて、ますます不安になり試験で失敗したと考えられます。ですから、試験に落ちても次回の試験のために新たな参考書を使うのだという考えの人だけが、試験直前に手を広げるようにしてください。
ほとんどの資格試験は過去の出題傾向を踏襲していますので、今まで時間をかけて使い込んできた参考書と問題集を見直すことで、試験に合格するための点数は取れるはずなのです。ですから、試験直前も今までの参考書と問題集の復習をして、その内容を知識として定着させ、完全に自分のものになっているのを確認しましょう。試験直前は新たなことを覚える時期ではなく、復習をして自分が知っていることを確認して、試験に対する自信を深めることです。どんなに万全な準備をしていても誰でも試験直前や試験当日は不安になりますし緊張するものです。そうならないために自信の裏付けとなるのは反復学習の実績なのです。
資格試験の日が決まっていて、それに向かって毎日勉強に取り組んで行くことになりますが、休みなく続けていこうとすると、どこかで緊張の糸が切れて挫折してしまうこともあります。そうならないために、試験日から逆算して、勉強の計画を作っていきましょう。その計画の中には息抜きとなる休養日も明確に設定しましょう。MORE
勉強の仕方は人それぞれですが、お勧めしない勉強法があります。それはテキストを読みながら、その要約をノートに記述して覚えるやり方です。テキストのまとめをノートに記述するのには時間がかかりますし、その作業の疲労感で勉強を十分にした気持ちになってしまうからです。実際には、ノートに書き写した内容は記憶されていないことが多く、時間のわりには報われない作業なのです。MORE
どんな資格試験にも合格の基準があります。その基準は満点に対して○○%以上の得点と言った形で示されています。試験勉強する側もその基準をしっかり把握して、自分が何点とればいいのかという目標得点を決めて、勉強を進める必要があります。満点を取らなくても合格基準をクリアできれば合格ですから、バランス良く科目ごとの目標を決めておきます。MORE